パナマ東部のピレ山付近で記録された小型のトガリネズミです。博物館の記載では、黒い毛と川沿いで捕獲された標本が報告されています。
Goldmanは本種を「小さな黒いトガリネズミ」と記述しています。
このトガリネズミの前足には、細い指と爪があります。第三指では、爪の内側を支える先端の骨が、爪全体の長さの半分ほどを占めます。強い穴掘りに向く近縁種より、指先の骨は短い形をしています。
2014年の研究は、博物館に保存された標本の足をエックス線で撮影し、小さな骨を画像上で測りました。本種を含む同属のトガリネズミの標本を比べ、腕や指の長さ、骨の太さ、筋肉が働く仕組みに関わる形を分析しました。
分析では、本種は、地表での移動に向く特徴を強く持つ側に位置づけられました。骨の形から見ると、土を押しのける力を大きくした前足より、地表を歩くための前足に近いと考えられます。小さな指の長さや太さに、動き方の違いを探る手がかりが残っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の記録があるピレ山などを含むダリエン国立公園では、2007年の管理資料が、森林資源の利用や周辺からの侵入を公園への脅威として挙げています。違法伐採などを防ぐ巡回・監視と、公園の境界を明らかにする対策を掲げています。