モンゴルや中国北部などの砂地で暮らす、小さなハムスターです。
背中は明るい茶色で、背の中央に濃い筋はありません。目の上には白い模様があります。
月の見える部分が大きい夜、ロボロフスキーハムスターは巣穴の外で過ごす時間が長く、採食のために歩く時間も長い傾向がありました。中国・内モンゴルのアラシャン砂漠で、研究者は2009、2010、2012年の夏に野生個体へ小さな識別タグを付け、巣穴の出入口へ読み取り器と光センサーを設置。出入りの時刻を自動で記録し、月の見え方や空気・地面の温度と比べました。
出入りの記録からは、何時に活動を始め、夜中にどれほど巣穴へ戻るかも分かります。観察記録では、空気や土の温度が高い条件で活動時間が短くなる関係も見つかりました。月の光や地面の熱が刻々と変わる砂漠では、夜に動く小さなハムスターの時間割も、空や足元の環境と結びついています。
モンゴル哺乳類レッドリスト(IUCN基準) · 低懸念(Least Concern, LC) · モンゴル国内評価(2006年、報告書に世界評価も併記)
2006年のモンゴル哺乳類レッドリストは、ロボロフスキーハムスターを世界・モンゴルの両評価で低懸念(LC)と判定しました。分布が広く個体数も多く、当時は減少が確認されていないことが理由です。同書は、モンゴル国内にある種の分布域の約18%が保護区に含まれると推定しています。懸念として、家畜の増加による生息地悪化は追加の証拠が必要とし、水場の乾燥や干ばつも挙げました。水不足が自然環境の変化か人間活動によるものかは、当時の評価でも不明とされています。