中米から南米の森にすみ、木の枝の上で多くの時間を過ごすナマケモノです。
灰色の長い毛におおわれ、毛に藻が生えると緑っぽく見えることがあります。明るい茶色の顔には濃い線があり、仮面のように見えます。
ノドチャミユビナマケモノは、木の上で若い葉などを食べて暮らします。コスタリカの保全団体は、町や道路のある場所で、野生の個体がどこを通るかを追っています。その対象となったメスのマルティータは、おなかに子どもを抱えて道路を渡っていました。
首輪から届く電波を手がかりに場所を確かめ、道路を越えた移動を記録しました。この情報をもとに電力会社と協力し、木々をつなぐ橋を架けています。地面に下りると車や犬などに出会うため、枝の高さで渡れる経路を用意する取組です。
設置後にはサルなどの利用が記録され、マルティータ自身も、普段使う二本の木をつなぐ部分を渡る姿が確認されました。橋の全体で何が起きたかを、カメラと個体の見守りで確かめています。森が町で区切られた場所で、動物の通り道に合わせて保全を進める例です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
森林の減少と分断、野生個体の販売、車との衝突などが脅威です。コスタリカでは、個体の通り道を確かめて木の上に橋を架け、利用する動物を見守る活動が行われています。