北アジアの森林にすむテンの仲間です。毛色には淡い褐色から濃い褐色まで幅があります。
冬の毛は夏より長く密になります。喉には灰色や白、淡い黄色の明るい斑があります。
北海道東部にすむエゾクロテンは、季節によって食べ物を変えていました。1998~2002年に調べたふん193個では、哺乳類が一年を通じて最も多く、ハタネズミの仲間は全体の56.5%で見つかりました。夏のふんでは昆虫が目立ち、48.8%に含まれていました。秋と冬には植物の実などが増え、それぞれ45.7%、68.4%のふんに見つかりました。
研究者は、餌となる小動物の数が季節で変わるため、別の食べ物も利用すると考えています。ただし、冬は調べたふんが19個と少なく、雪でふんを見落としやすいため、冬の植物食は実際より少なく記録された可能性があります。小動物を中心にしながら、季節ごとに見つかる虫や実も食べる姿が、この調査から見えてきました。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界全体
IUCNレッドリストの世界評価では、クロテンは低懸念(LC)です。2015年3月3日に評価され、2016年に公表されました。日本の環境省レッドリスト2020では、エゾクロテン(Martes zibellina brachyura)が準絶滅危惧(NT)です。環境省の現在の案内では、哺乳類の最新評価はレッドリスト2020とされています。世界評価は種全体、日本の掲載はエゾクロテンを対象にしています。