スマトラサイは、インドネシアの熱帯林に残る、現生のサイで最も小さい種です。
角は二本です。子どもは毛が密で、年を取ると毛がまばらになります。
スマトラサイは、短い声だけでなく、数秒間続く声も出します。飼育下では、食事をしながら鳴く姿も見られました。笛のような音の直後に息を吹き出す声もあり、声にはいくつかの形があります。ふつう単独で暮らすサイにも、さまざまな音を出す一面があります。
2003年の音響研究では、米国シンシナティ動物園にいたオス一頭とメス二頭を、2001年3月に計六時間録音しました。飼育舎の中で、朝、昼、夕方に二十分ずつ音を集めたところ、短い声、クジラの声に似た長めの声、笛と息を組み合わせた声の三つの型が記されました。短い型が最も多く、長めの型には四秒から七秒ほど続くものがありました。この長めの声は、今回のオスからは記録されていません。笛と息の型には、人が聞ける範囲より低い音も含まれていました。研究者は、声を出す時の行動をさらに調べる必要があるとしています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2023年11月25日、インドネシアのワイ・カンバス国立公園にあるスマトラサイ保護施設で、デリラが初めての子となるオスを産みました。デリラ自身も2016年に同施設で生まれた個体です。施設で生まれたメスが次の世代を産むという、保全繁殖の成果になりました。施設はインドネシア政府のもので、YABIが管理し、獣医師と飼育担当者が母子を見守ります。繁殖計画は将来、減少する野生個体群を補うことを目標にしています。