白い体で、くちばしの根元の黄色が目立ちます。
成鳥は体が白く、黒い足とくちばしを持ちます。ユーラシア亜種では、くちばしの根元の黄色い部分がよく目立ちます。
英国東部のウーズ・ウォッシズ周辺で冬を過ごすコハクチョウは、季節が進むと使う畑を替えます。対象はユーラシアに分布する亜種のコハクチョウです。初冬には収穫後の畑に残るテンサイやジャガイモなどを食べ、冬の後半には秋から冬にまかれた小麦などの畑を多く使っていました。水辺で眠る鳥にとって、周囲の農地も冬を過ごす場所になっています。
2019年の論文では、1976〜1977年の冬以降に行われた畑での観察を分析しています。秋から冬にまいた穀物の畑にいた鳥の割合は、11月の平均約35%から3月の約99%へ増えました。一方、収穫後に残る作物を使う割合は、約62%から約1%へ下がっています。周囲には、刈り取り後の食べ物が残る畑と、新しい作物が育つ畑がありました。鳥の腹のふくらみから見た脂肪の蓄えは、11月から1月に増え、その後は同じ程度を保っていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
北西ヨーロッパで冬を過ごす亜種コハクチョウの集団を対象に、2012年の国際保全行動計画が採択されました。計画は、繁殖地、中継地、越冬地をつなぐ重要な場所の保護と、水位や水質の管理による水草の維持・回復を求めています。ねぐらと餌場の間で送電線に衝突する危険を減らすため、線を地中に埋めたり目立つ印を付けたりする対策も挙げました。餌場での鉛の散弾や釣り用のおもりの使用をなくすことも、鉛中毒を減らすための計画に含まれています。