オスは、ほぼ球形の腹部を持ちます。
腹部のこぶは、表面に寝たような低い形です。
Austrarchaea woodaeの名前の基準となったオスは体長三・五四ミリで、一番前の脚の、太ももに当たる節は三・七四ミリあります。口元にある触肢という付属肢の先は、腹側から見るとリンゴのような輪郭を持ちます。
このクモの研究には、同じ山で暮らす別の仲間との比較が登場します。本種の基準となるオスは、一九九〇年十二月八日、マウント・バートル・フレアのボルダー・ケイブズ、標高一〇五〇メートルで採られました。一方、その近くから得られたメスを比べると、研究者は別種のAustrarchaea daviesaeに当たると考えました。
二〇一二年の原著は、そのメスの腹部のこぶがはっきり突き出し、本種のオスの低く寝たようなこぶとは異なることに加え、頭から胸の形や生殖器の似方を挙げています。著者らは、本種が標高およそ一〇〇〇メートル以下ではdaviesaeよりまれで、さらに高い山地の雨林に限られる可能性を示しました。同じ山から得たクモを見比べることが、標高に沿った分布の違いを調べる問いにつながっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種の採集地はウールーヌーラン国立公園にあります。二〇二四年に延長された同公園の二〇一三年管理方針は、生態系や保全上重要な種の監視、外来生物への対策、計画的な火入れや山火事が森林に与える影響の観測を盛り込んでいます。本種については、二〇一二年の研究時点で保全状況を判断する情報が不足していました。山の異なる高さで生息を調べることが、必要な保全を具体化するための基礎になります。