密な毛に覆われた、海にくらすイタチの仲間です。北太平洋の海岸に分布します。
後ろあしには水かきがあります。密な毛に空気を保ち、冷たい水の中で体を温めます。
ラッコは毛づくろいをして、毛の間に空気を保ちます。海面で貝やウニを食べる姿のほかに、食べ物を通じて周囲の生き物と関わる姿があります。カリフォルニアの湿地では、ラッコが食べるカニと、海草の上の藻を食べる小動物の関係が調べられました。海草の量まで比べる実験によって、食べる・食べられる関係がたどられています。
アラスカ州シンプソン湾で2008〜2011年に行われた母子の観察では、母親が採食に使う時間の割合は、生後4週未満の子を連れた組では9%、生後8〜12週の子を連れた組では32%でした。子は成長段階が進むと、休む時間が少なく、母親から受け取る固形の餌を食べる時間が多くなっていました。
エルクホーン湿地のアマモ場の実験では、ラッコを通さず大きなカニを入れた区画と、カニを除いた区画、ラッコが出入りできる区画を比べました。30日後には、カニを除いた区画やラッコが入れる区画で、藻を食べる小動物とアマモの量が多くなっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
海に流れ出た油が毛につくと、体を冷たい水から守る働きが損なわれます。毛づくろいの際に油を飲み込むこともあります。
ラッコの毛は、油で汚れると空気を保ちにくくなり、保温の働きが損なわれます。アラスカでは個体群ごとの状態や脅威を調べ、保護と管理が行われています。