ピンク色の羽と曲がったくちばしを持ち、浅い水辺で群れる鳥です。
羽のピンク色は、餌の小さなエビや藻に含まれる色素から生まれます。
フラミンゴの羽の色は、食べ物に含まれる色素から生まれます。頭を逆さまにして水をこし、泥で作った巣で卵を温めます。繁殖地から別の湿地へ移動する鳥もいます。イタリアでは、巣立ちの近い若鳥に装置を付け、どこへ移動するかが調べられました。海を越えて別の国の湿地へ向かう鳥も記録されています。
イタリアの3繁殖地では、2015~2017年に巣立ち間近の若鳥42羽に追跡装置を付けました。2台はすぐに記録を終え、残り40羽のうち32羽が移動し、8羽は移動しませんでした。移動した32羽は平均388km、最短103km、最長813kmを進み、イタリア国内やフランス、スペイン、チュニジアの場所へ到着しました。
オオフラミンゴは、浅い塩分のある水辺で、泥や水から小さな生き物などをこし取って食べます。繁殖期には、多くの鳥が集まり、泥や塩の島に巣を作ります。餌の量だけでなく、巣へ近づく外敵を防ぐ水の広がりや、子育てを支える淡水も、繁殖地の条件になります。
南部アフリカでは、ボツワナのスア・パンやナミビアのエトーシャ・パンが、重要な繁殖地になっています。雨で水が広がり、その水が保たれることが繁殖を支えます。ひなは巣を離れると集まって過ごし、餌場や中継地になる別の湿地も、地域の個体群を支えています。
水の流れの変更や汚れ、塩の採取、人による繁殖地への妨害などが脅威です。2025年の地域評価は、繁殖地だけでなく、餌場や移動の途中に使う湿地も重視しています。広い範囲を動ける鳥の保全でも、それぞれの水辺の水質や水の残り方が課題になります。
南部アフリカ地域レッドデータブック · 準絶滅危惧(NT) · 南アフリカ・レソト・エスワティニ
湿地の減少や、繁殖地での人の活動が脅威です。観光や工業活動で営巣中の鳥が妨げられることや、鉱物の採掘で餌場が失われることがあります。
南部アフリカでは、繁殖地、餌場、移動途中の湿地をつなぐ生息地の保全が課題です。2021年には、南アフリカのフラミンゴの研究・保全を進める団体が設けられました。