体の横に、砂時計のようにつながる色模様があるイルカです。
背びれより前の体側は黄褐色、後ろは淡い灰色です。若い個体では模様の色が淡いことがあります。
ポルトガル沿岸のマイルカは、二〇頭ほどから数百頭の大きな群れで泳いでいました。
二〇一七年の研究は、二〇〇七年から二〇〇九年に集めた二〇四点の皮膚の試料から、マイルカ同士の血縁を調べました。対象はおとなほどの大きさの個体で、子どもを連れた個体は採集の対象から外されました。研究者は一五か所のDNAの目印を比べ、親子や兄弟などに当たる組み合わせを推定しています。
調べた試料では、親子や兄弟など近い血縁と推定された個体は、それぞれ別の採集群から見つかりました。一方、いとこ程度の血縁と推定された一四組は、同じ採集群に含まれていました。多くの血縁のある個体は、異なる年の試料から見つかっています。また、一頭は同じ場所で別の年にも採集されていました。海で一緒にいる集まりと、時間や場所をまたぐ家系のつながりが、皮膚の小さな試料から見えてきました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ビスケー湾では、マイルカが漁具に誤って捕まることが保全上の問題になっています。二〇二五年には、一月二二日から二月二〇日まで、長さ八メートルを超え、混獲の危険が高い漁具を使う船を対象に、漁業を一時的に止める対策が取られました。研究機関ペラジスは、二〇二四年一二月から二〇二五年三月のビスケー湾と西部英仏海峡の混獲死亡を約一九〇〇頭と推定しています。これは海岸に漂着した死体と、海での漂流を考慮した推定値です。地域の混獲を減らす対策と、死亡状況の監視が進められています。