日本の水辺や農地で、歩きながら虫を探す鳥です。国内でよく見られる個体では、白い顔と目を横切る黒い線が目立ちます。
日本の個体では、白い顔に目を横切る黒い線があります。
ハクセキレイは、開けた地面を歩いて食べ物を探します。人が近づくと、地面を走ったり飛び立ったりして離れます。食べ続ける時間と、安全な場所へ逃げるタイミングが、その小さな体の暮らしを支えています。
中国・貴陽市の貴州大学では、二〇二二年十一月から翌年一月に、地上で採食する鳥へ一定の速さで近づく調査が行われました。ハクセキレイについては朝百二回、夕方百三回の観察があり、朝のほうが人を近くまで受け入れてから逃げました。最低気温が五度以下の日には、逃げ始めた距離の平均は朝が約五・二メートル、夕方が約七・九メートルでした。
暖かい日には、朝夕の差ははっきりしませんでした。著者らは、寒い夜を過ごした朝には、食べ物を得る必要と逃げるためのエネルギーが、行動の選択に関わると考えています。食べ物を探す時間を長く取ろうとする、という説明です。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇二一年版の欧州レッドリストの付属資料では、ハクセキレイの繁殖期の増減に国ごとの差が示されています。二〇〇七~二〇一八年には、フィンランドやポーランドでは減少し、フランスでは安定と報告されました。国ごとの調査には、十分な調査に基づく推定と、限られた資料からの推定が含まれます。地域や調査期間ごとの変化を追い、減少する場所の原因を確かめることが、保全を考える手がかりになります。