深い海にすむイソギンチャクです。アラスカ湾の調査では、砂や泥の海底にも見られました。
柄の先に、触手が輪のように並びます。
Actinoscyphia aureliaは、堆積物の上で、海底に固く付着せずに体を起こして立てるイソギンチャクです。体を縮めると、平たい円盤に近い形になります。北西アフリカ沖では、同じ場所に小さな個体が多数集まる一方、大きな個体が多い場所もありました。
1979年の研究は、ディスカバリー号とメテオール号の採集標本と海底写真を比較しました。1976年十一月二十六日、水深1942〜1949メートルの地点から得られた269個体では、半数近くが一グラム未満でした。多数の個体を得たほかの四標本群では、小さな個体がほとんど含まれていません。同地点の海底写真では、解析できた39枚のうち22枚に本種が写り、一枚に最大三個体が見られました。研究者はこうした大きさの違いを、海底の土砂移動後に新しく定着した可能性として、慎重に考察しました。深い海の同じ種にも、場所ごとに異なる個体の集まりがあります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
本種が確認されるアラスカ湾では、深海の生物の分布を画像から調べる取り組みが行われています。NOAAは2022年の調査で、砂泥底にいる本種を撮影・紹介しました。この調査に関わるアラスカのサンゴ・海綿研究は、深海生態系の保全と管理、北太平洋漁業管理理事会の判断を支える科学情報の提供を目的としています。