南アメリカのセラードにすむヒキガエルの仲間です。セラードは草原や木のまばらな場所を含む環境です。
目の上の盛り上がりは低くなっています。
本種は体を膨らませたり、足を伸ばした姿勢をとったりする動きを見せます。足をつかまれたときには強く鳴き、最後には地面を跳ねて逃げた個体もいます。
二〇二〇年十一月九日の夜、ブラジル北東部ピアウイ州のバラスで、家の裏庭にいた一匹が、別の種類の大きなヒキガエルに襲われました。襲ったのはRhinella diptychaで、鼻先からお尻までの長さは一二・五センチ。本種のおとなは六・五センチで、左足を口でつかまれました。
つかまれた個体は、すぐに強く鳴きながら体を膨らませました。やり取りは約二分続き、その後、この個体は足を伸ばして硬くなったような姿勢をとり、やがて跳ねてその場を離れました。観察者が捕まえて調べると目立った異常はなく、同じ場所に放されました。二〇二一年の報告は、本種が足を伸ばすこの動きを初めて記録しています。身を膨らませる動きが逃走を助けた可能性も、著者は挙げています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一九年二月から二〇二〇年二月に行われたブラジル東部マラニャン州の調査では、本種のオタマジャクシが深さ三〇センチまでの水たまりで見つかりました。岸にはセラードの植物がまばらに生えていました。二〇二三年の論文は、調査地域で自然の植生が切られ、牧草地への転換や火災が起きていることを保全上の課題に挙げています。こうした浅い水辺と周囲の植生を残し、幼生が育つ場所を継続して調べることが、本種の保全に向けて考えられる取り組みです。