南極を囲む海にくらし、深く潜って餌を探すアザラシです。
大人のオスは大きな鼻を持ち、特に繁殖期には、この鼻を使って大きな声を出します。
ミナミゾウアザラシが暗い海で餌を追うとき、その近くで短い光が走ることがあります。ケルゲレン諸島から海へ出たメスでは、餌を捕らえようとする頭の動きに重なるように、ほんの一瞬の発光が繰り返し現れました。光る生き物も、深海を巡るミナミゾウアザラシの餌になっています。
2020年の研究では、2017年と2018年の10月に、ケルゲレン諸島とアルゼンチンのバルデス半島で、繁殖後のメス七頭に光や動きを測る装置を付けました。回収できた四頭分のデータから、大陸棚を離れた海での行動を調べています。頭の急な動きから餌を捕らえようとした場面を推定し、その前後の光を照合しました。ケルゲレン諸島の二頭では、頭の動きと発光が結び付く場面が多く、バルデス半島の二頭では少数でした。さらに、一頭が暖かい海水の渦へ入ると、光を伴う場面が増えました。移動先によって、頭の動きと発光が重なる場面の割合も変わっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
サウスジョージア島では、高病原性鳥インフルエンザがミナミゾウアザラシにも確認されています。英国南極調査所は2024年1月11日、採取試料でH5N1の陽性結果が出たと報告しました。当時、動物との接触を伴う野外活動の多くを停止し、動物が密集する場所の間を移動する際には、衣服や調査道具の洗浄を強化しました。現地政府や検査機関と連携し、病気の広がりを監視する対応も進められました。