ヨーロッパの草地や生け垣、庭などにすむ動物です。背中は針で覆われ、危険を感じると丸くなって身を守ります。
背中には針が並び、顔や腹、脚には針の代わりに毛があります。鼻先はとがっています。
ヨーロッパハリネズミは、顔を内側へ引き込んだり、体を丸めたりして身を守ります。一方で、相手から走って離れることもあります。同じ動物でも、迫る相手に対してとる姿勢や動きには、さまざまな形があります。
二〇二二年、デンマークで保護され、野生へ戻る準備が整った五十頭を対象に、刃を外した芝刈りロボットを近づける試験が行われました。夜の庭で一頭につき二回試し、最初の十頭では一メートル、残る四十頭では半メートル手前で機械を止めています。刃を外し、人が停止させることで、動物の安全を確保しました。
百回の試行のうち、完全に丸くなったのは一回で、走って逃げたのは十五回でした。最も多かったのは、頭を内側へ引いて立つ姿勢で、これは試験開始時に置かれた姿勢でもあります。二回目には、より慎重な反応へ変わる傾向がありました。こうした反応の違いを調べることが、庭で暮らすこの動物に合った機械づくりの手がかりになります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
IUCNは二〇二四年十月の発表で、本種が準絶滅危惧(NT)へ変更されたと伝え、農業の集約化、道路、都市開発による生息地の悪化を減少の要因に挙げています。庭の機械による危険を減らす研究もあり、十九機種を死体で調べた別の実験では、機種によって傷をつける結果が生じました。著者らは、体の大きさや向きをそろえた模型による安全試験を提案しています。