オスとメスは、腹部に背中側へ突き出すこぶがありません。
腹部は横から見るとほぼ球形で、灰色がかった茶色とベージュのまだら模様です。
Zephyrarchaea melindaeは、オスとメスで、長いあごの前面の毛が違います。オスには、根元寄りの毛の束に加え、くし状に並ぶ毛があります。メスのあごの前面には、こうした追加の毛がありません。小さなクモの体にも、性別ごとの違いがあります。
二〇二一年の報告書は、スターリング・レンジでの山火事後、本種を探した調査をまとめています。二〇二〇年十二月と二〇二一年五月に、スゲの仲間や山の低木がある二十一地点が調べられました。一地点あたり、少なくとも十株が調査の対象になっています。
調査では、植物をたたいて白いトレーに虫を落とし、葉の間や地面の落ち葉をふるいにかけて探しました。この調査では本種は見つかりませんでした。現場の植物は再び育ち始めていたものの、まだ低く、葉も少なく、枝葉の間にたまる落ち葉や地面の落ち葉も、ほとんどない状態だったと報告されています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一二年の原著は、本種の知られた生息範囲が十平方キロメートル未満と狭く、山火事や、山の植物を枯らす病気、気候変動の影響を受けるおそれがあるとしています。二〇二一年の山火事後の調査報告は、すぐに見つからなかった種についても、植物や落ち葉のたまり場が回復するのに合わせて調査を続けるよう提案しています。本種でも、落ち葉のある小さなすみかと、その周囲の植物の回復を追いながら、生息を確かめることが保全の手がかりになります。