オーストラリアのユーカリ林にすむ動物です。木は休む場所であるだけでなく、葉を食べる食卓にもなっています。
オーストラリア南東部の調査では、気温30℃を超える日に、幹や低い太い枝へ体を密着させる姿が多く見られました。食べ物にしないアカシアの仲間も使い、その幹は周囲の空気より冷たくなっていました。
コアラはユーカリの葉を食べますが、食事に使わない木にも登ります。オーストラリア南東部の調査では、暑い日に、空気より冷たい幹へ体を寄せる行動が見られました。木は食べ物であると同時に、体を冷やす場所にもなります。森の中でどの木を使うかを調べる研究は、葉の成分だけでなく、気温や幹の温度にも目を向けています。
2015〜2017年、ニューサウスウェールズ州ギネダ周辺でGPS追跡した23頭の夜間の記録では、周囲の木のつながりが少ない場所ほど、葉の窒素が多い木への再訪が多くありました。また、葉の窒素が多い木や太い木に長くとどまりました。
ニューサウスウェールズ州ギネダ近郊の農地で、2016年3月から2017年3月まで、18時から翌8時に人工給水器を撮影しました。コアラの来訪605回のうち401回で飲水を確認しました。夏は来訪が多く、雨が降らない日が続くほど、一度の飲水時間が長くなりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
住宅や農地のために森が減り、分かれてしまうことは、コアラの分布を狭める要因です。木があるかだけでなく、森のつながりも関わります。
生息地の減少や分断、病気などが脅威です。オーストラリアでは、遺伝子の研究も使いながら、地域ごとの健康状態や生息地のつながりを調べる保全が行われています。