頭と首に羽毛が少なく、大きなくちばしを持つコウノトリです。バングラデシュでは浅い湿地や草地、農地で見られます。
成鳥は頭と首に羽毛がほとんどなく、背は濃色で下面は淡色です。幼鳥は成鳥より羽毛が多く、全体に色が鈍く見えます。
コハゲコウの子育ては、人の暮らす農地ともつながっています。ネパール低地の農村では、畑や田んぼの間、家の近くなどに大きな木が残されています。そこに集団の巣を構えた鳥を調べることで、保護区の外にも広がる繁殖の様子が分かってきました。日々使われる土地の中に、鳥の家族の場所があります。
2019〜2020年の調査では、五つの調査地で65の集団、206の巣が見守られ、280羽のヒナが巣立ちました。巣の場所には高さのある木が選ばれる傾向があり、周りにある木の数だけでなく、どんな木が育っているかも重要でした。人が利用する土地に残された大木が、鳥の繁殖の場になっています。
調査をまとめた研究者たちは、農地の都市化や、巣に適した木の減少を課題に挙げています。農地の中に、大木や水辺が組み合わさる環境を残すことが保全につながります。鳥の子育てを支える風景には、作物を育てる仕事と、長い年月をかけて育った木の両方が含まれています。
IUCNレッドリスト(保全機関の種紹介掲載) · 準絶滅危惧(NT) · 世界
農地の都市化や、繁殖に適した大木の減少などが課題です。地域で水辺や巣の場所を守る保全が進められ、2023年には世界の評価が危急から準絶滅危惧へ変更されました。