アシナガウミツバメは、長い脚と腰の白い斑が目立つ小型の海鳥です。南極周辺で繁殖し、海上を広く移動します。
暗色の体に白い腰の斑があり、飛ぶと脚が尾の先から長く突き出して見えます。
南極で繁殖する温血動物の中で最も小さいアシナガウミツバメについて、キングジョージ島で2017年と2018年の繁殖期に巣穴を調べました。この種は年に1回、卵を1個産みます。2018年に記録した51巣では、巣内の平均気温は3.30℃で、外気より平均0.89℃高くなっていました。
巣穴の入口が小さく、天井が低く、巣材で保温された巣ほど、暖かい微気候になりました。東向きの入口は雪でふさがる可能性が低く、東向きの巣ではふ化とひなの生存も高い傾向でした。47巣では温水を入れた瓶を使って床を温め、その後の冷え方を比較しました。巣穴の温度は天候と巣ごとの特徴に左右され、外気温だけでは説明できない差がありました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
著者らは、南極で積雪が増える予測を踏まえ、雪で巣穴がふさがるかどうかが今後の繁殖環境にとって重要になると述べています。巣の向きや入口の形が、雪の影響と巣内の温度に関わります。