水草を食べる、大きな水辺の哺乳類です。丸みのある体と、広い尾を持っています。
灰褐色の体に、2枚の前あしのひれと、へらのような形の尾があります。
アメリカマナティーのうち、フロリダにすむ亜種は、冬になると暖かい水のある場所に集まります。自然の湧き水や発電所からの温かい排水などを利用し、春から夏に水温が上がると、より広い範囲へ移動します。水草や海草を食べる場所と、寒さを避ける場所が暮らしを支えています。
フロリダ東岸のインディアン・リバー・ラグーンでは、水へ流れ込む栄養分の増加に伴って植物プランクトンが増え、海草が大きく減りました。2020年末からは、食べ物を失って衰弱したり死んだりするマナティーが増え、寒さも健康への負担になりました。
対応には、弱った個体の救護と治療、海草や自然の暖かい水辺を取り戻す取組が含まれます。船との衝突を減らすため、場所に応じて船の速度も管理されています。冬を越す暖かい水と、近くで餌を得られる環境を一緒に守ることが、この地域の保全につながっています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
フロリダでは、海草の減少、暖かい水辺の喪失、船との衝突などが脅威です。弱った個体の救護や治療、生息環境の回復、場所ごとの船の速度管理が行われています。