潜って水中の生き物を食べるカモです。オスの頭には紫がかった色と白い三日月形の斑があり、メスの頭は褐色です。
オスは紫がかった黒い頭に長い白い三日月形の斑があり、メスは灰色の体と褐色の頭を持ちます。
キタホオジロガモのメスには、自分の巣に卵を産みながら、同じ種の別のメスの巣にも産むものがいます。その巣で卵を温めるメスは、自分以外の母親が産んだ卵も一緒に抱くことになります。カナダ西部では、近くにある巣と、血のつながりの濃いメスの巣に、多くの卵が預けられる傾向が見つかりました。
2006年、ブリティッシュコロンビア州のリスクリークで、巣を使う32羽のメスと288羽のひなのDNAが調べられました。ひなのうち43羽は、巣にいたメスとは別の、調べられたメスの子と分かりました。近い巣ほど、また相手との血縁が濃いほど、そこへ産み込まれる卵の数が多くなっていました。
近さと血縁は、それぞれが卵を産む先に関わっていました。近所の巣を使うだけでなく、相手との血のつながりにも偏りがあったのです。一つの巣穴には、巣を持つメスの卵と、別のメスの卵が同居し、母親の異なるひなが一緒にかえります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
カナダ東部の集団では、巣穴のある木の伐採、魚のいない湖への放流、越冬地の油流出が保全上の課題です。魚の放流は、鳥の食べ物になる水中の小動物を減らすおそれがあります。カナダの2013年の管理計画は、巣に使える大木や枯れ木を残す森林管理、魚のいない湖の保全、越冬地などでの油流出への備えを挙げています。