北ペルーのアンデスに記録された小型のトガリネズミです。2018年の原記載はTabaconas Namballe国立保護区の山地林とパラモから標本を報告しています。
背中は濃いオリーブ色から金属光沢のある青銅色で、腹側はくすんだシトリン色です。毛は灰色の根元から明るい先端へ色が変わり、小さな耳介は毛で覆われます。
Cryptotis evaristoiの名で記載されたトガリネズミは、大きな前足と長い爪を持ちます。短い尾と、丸みを帯びた頭骨も特徴です。ペルー北部のタバコナス・ナンバジェ保護区にある、高地の草原と山の森で暮らす個体から知られています。
二〇一八年の研究は、十七標本の体や頭骨、歯などを比べ、新しい種としてこの名前を付けました。ところが二〇二五年の再検討は、比較相手だったCryptotis peruviensisの基準標本が、まだ成長途中だった点に注目しました。頭骨の骨のつなぎ目から、おとなと成長途中の個体を区別して調べたのです。
頭骨や歯の特徴を見直し、遺伝情報も比べると、研究者は両者を同じ種として扱う案を示しました。大きさや歯の形の違いに、成長による変化が含まれる可能性があるためです。博物館に残る標本は、新しい名前を付けるときにも、その名前を再び確かめるときにも役立っています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
原標本の産地を含むタバコナス・ナンバジェ保護区について、二〇二四年四月二十三日を集計の締め切りとするSERNANPの報告は、農業や牧畜による生息地の喪失を記録しています。保護区の山の森と高地の草原を残し、土地利用による傷みを抑えることが、この個体群の生息地を守るうえで重要です。影響を受けた場所と、トガリネズミが利用する場所を照らし合わせる調査も、保全判断の手がかりになります。