ベネズエラ北西部のシエラ・デ・アロアで記載されたトガリネズミです。毛は豊かな灰褐色で、原記載時に知られていた3標本は手つかずの雲霧林から得られました。
毛並みは豊かで、全体に濃い灰褐色です。
アロアコミミトガリネズミは、ベネズエラのシエラ・デ・アロアにある湿った山の森にすむ、小さな哺乳類です。ユルビ国立公園の森にも暮らしています。
二〇一二年五月、研究者はユルビ国立公園で捕まえた一匹のメスを、十日間、箱の中で観察しました。箱には落ち葉や木のかけら、コケなどを敷き、さまざまな小動物を餌として入れました。この観察が二〇一七年に報告されています。
メスは地面だけでなく空気のにおいも確かめ、落ち葉の上や下を素早く移動しました。獲物に近づくと鼻先を向けてかみつき、逃げられると追いかけます。食べるときは、小さくちぎってかむ動きを繰り返しました。前足で餌を持ち上げる様子は、この観察では見られていません。口を使って獲物を捕らえ、少しずつ食べ進める一匹の姿が、落ち葉に隠れがちな動物の暮らしを具体的に伝えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一五年のベネズエラの種別資料は、アロア山地の限られた雲霧林について、山火事や農牧地を広げるための伐採、気温変化を脅威に挙げています。ユルビ国立公園の外にもある生息地を守るため、保護区の範囲を広げることを提案しています。