扇形の尾と、赤褐色型・灰色型の羽色がある森林性のライチョウです。繁殖期にはオスが翼を鳴らしてメスに求愛します。
羽色には赤褐色型と灰色型があり、扇形の尾には暗色の帯があります。繁殖期のオスは首の黒い襟羽を広げます。
エリマキライチョウのオスは、丸太などの上に立ったまま、翼を速く動かして低い太鼓のような音を出します。空気を動かす翼の動きが音を生み、メスを呼ぶことや、なわばりを知らせることに使われます。胸を張った鳥のまわりに、翼で作る音が広がっていきます。
二〇一一年の春、カナダのアルバータ州西部で、野生のオス十三羽を対象に音の強さが測られました。研究者は鳥の前、後ろ、横から近づき、距離も測定しています。二〇一二年の論文がまとめた音量の測定は百九十一回。鳥との距離の違いを補正して、どの向きに強く響くかを比べました。
結果は、前と後ろで強く、横では弱いというものでした。全個体を合わせた平均では、横方向は前方より約七デシベル小さくなっています。翼の太鼓は、体の前後に沿って強く届く音でした。鳴き声とは違う方法で生まれる音に、鳥の体の向きと結びついた広がり方があることが分かりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
米国ペンシルベニア州の野生生物当局は、食べ物と隠れ場所が豊かな若い森林の確保を保全の柱としています。西ナイルウイルスによる損失も問題となり、病気の危険が低く、既存の個体群に近い場所を選んで生息環境を整える取り組みが進められています。森の年齢や地形、病気の状況を合わせて調べ、地域に合ったすみかを維持することが課題です。