ヒメハジロは、木の穴で繁殖し、水中に潜って餌をとる小型のカモです。オスとメスでは羽色が異なります。
繁殖羽のオスは黒と白で、頭の後ろに大きな白斑があります。メスは灰褐色で、頭の側面に小さな白斑があります。
ヒメハジロの巣穴は、森のふちに近い木にも見つかります。カナダ西部で使われていた自然の巣穴100か所では、森のふちからの距離は平均3.5メートルほどでした。水辺からは平均約37メートル、地面からの高さは平均6.6メートルでした。水辺に近い森の木々に、卵を温めるすみかがありました。
1997〜1999年に調べられた巣穴は、入り口の縦と横が平均でそれぞれ9センチほどでした。自然の巣穴の約8割はアスペンというポプラの仲間の木にあり、ほかにはマツの仲間なども使われていました。人が掛けた巣箱も利用し、一つの巣にあった卵は巣箱で平均8.4個、自然の穴で平均8.5個と近い値でした。木にできた小さな入り口の奥で、メスはまとまった数の卵を抱いていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
カナダのオンタリオ州の生息地保全の手引きは、ヒメハジロが湿地や水辺の木の穴を巣に使い、隣接する林でも繁殖すると説明しています。水鳥の保全には、小さな池や中くらいの池が多く残る、まとまった地域を守る方法が勧められています。巣になる木と、親子が食べ物や隠れ場所を得られる水辺を一緒に残すことが保全の課題です。