緑色と黄色の体、つやのある黒い頭が目立つ小鳥です。英国では林のほか、庭でも身近に見られます。
黒い頭の両側に白いほおがあり、体の緑色や黄色と対照的です。
春の森では、ヨーロッパシジュウカラの繁殖とイモムシの発生が、短い季節の中で進みます。メスが最初の卵を産んだ後も、抱卵を本格化させる時期を変えることで、孵化日を動かせます。巣の中で過ごす時間も、森の餌の季節に歩調を合わせる調整の一部です。
英国オックスフォード近郊のウィサムの森で続く54年間の記録では、孵化と幼虫ピークの重なりは、産卵開始日や完了日よりも繁殖成績との結びつきが強く、産卵後の抱卵行動も重要でした。2014年の巣箱内の温度記録からは、メスが抱卵を本格化させる時期が、産卵前後の平均気温と結びつくことが示されました。
さらに60年の分析では、同じ森の中でも、コナラの状態と結びついた産卵日の変化に小さな場所ごとの差が見つかっています。繁殖の暦は、メスの抱卵行動とその年の気温だけでなく、餌を育む木々の状態にも関係します。森ごとの記録が、動物と食べ物の季節の変化を読み解く手がかりになります。
IUCNレッドリスト(BirdLife International掲載) · 低懸念(LC) · 世界
BirdLife Internationalの2024年の世界評価では、ヨーロッパシジュウカラは低懸念(LC)で、個体群は安定傾向です。英国の調査では2014〜2024年に17%減少しましたが、1960年代以降の長期傾向は増加です。BTOは今後も観察を続けるよう勧め、巣箱も繁殖を助けるとしています。