灰褐色のふさふさした羽と、長く強い脚を持つオーストラリアの鳥です。
翼はとても小さく、足には前を向いた3本の指があります。頭や首には羽が少なく、青黒い皮膚が見えます。
エミューの巣には、大きな緑色の卵が並びます。メスが卵を産んだ後、温める仕事を担うのはオスです。地面の草を集めた巣で長く過ごし、卵を守ります。かえったヒナには淡い体に暗い縞があり、父鳥のそばで歩きながら育ちます。大きな体で走る鳥にも、卵から幼い時期を支える役割分担があります。
オーストラリアに広く分布する一方、ニューサウスウェールズ州北部の沿岸集団は減少が問題です。果実や種を食べて広い範囲へ運ぶ働きもあるため、その土地の森林とのつながりがあります。地面の巣やヒナは、火災、捕食動物、人の活動などの影響を受けます。
沿岸集団の保全では、道路での事故と、柵で移動が妨げられることにも向き合っています。道路標識や地域への働きかけ、土地所有者と協力して移動できる道をつなぐ取組があります。餌場へ行き、道路から離れられる環境を整える仕事が、父鳥と子が歩く暮らしを支えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ニューサウスウェールズ州北部の沿岸集団では、車との衝突、柵による移動の妨げ、巣やヒナへの捕食などが脅威です。道路の事故を減らし、餌場や安全な場所へつながる移動経路を保つ取組があります。