北米に分布する小型のトガリネズミです。草丈のある草地や低木・倒木の下、湿地の柔らかな土で記録されています。
ADWは旧名Cryptotis parvaで扱った北米の記録について、毛色が季節で変わり、冬は背中が暗褐色から赤褐色、夏は灰褐色になると記します。短い尾は上面が濃く、下面が淡い色です。
Cryptotis parvusは、小さな虫などを食べ、獲物を蓄える習性も持つトガリネズミです。食べ物を食べるだけでなく、後で使うために置いておくことも、その暮らしの一部です。土と落ち葉が接する場所を動き回る小さな体にも、食べ物のある場所へたどり着く力が備わっています。
二〇一二年の研究では、ミズーリ州に由来する飼育集団の十八個体が、十週間にわたり迷路を試しました。迷路には五つの行き止まりと、餌を置いたゴールがありました。研究者は行き止まりに入る回数を数え、繰り返し通るうちに、その回数が減っていくことを確かめました。
餌に含まれるカルシウムの量を変えると、量が多い餌の群の方が、迷路での間違いが少なくなりました。二つの群は同じ種類の幼虫を主な餌としながら、迷路で異なる成績を示したのです。小さな動物の道を覚える力と、食事に含まれる栄養との関係が、具体的な行動から調べられました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
コネチカット州の二〇二五年野生動物行動計画は、州内で知られる本種の集団が沿岸のギルフォードにあると記しています。州の担当者は二〇二三年七月に、柵で動物を誘導し、動きを感知するカメラで調べる調査を開始しました。一つの沿岸湿地に置いた七つの調査設備のうち四つで本種を確認し、ほかの沿岸湿地へ調査を広げる計画を示しています。湿地のどこを使うのかを確かめることが、この地域の保全を支えています。