南アメリカの森林にすむハナグマです。細長くよく動く鼻先と、輪模様のある長い尾を持ちます。
毛色は茶色や灰色、赤褐色などで、目のまわりには淡い模様があります。長い尾は体のバランスを取る助けになります。
アカハナグマのふんには、果実の種や虫のかけらと一緒に、人が捨てた物も残っていました。ブラジルの三つの公園を調べた研究では、紙やひも、プラスチックに加え、アルミニウムやガラスのかけらも見つかっています。森の食べ物を探す動物の食卓に、公園のごみが入り込んでいたのです。
2022年の雑誌に掲載された論文では、ミナスジェライス州で、2012年5月から9月と2013年3月から9月に集めた62点のふんを調べました。水で洗って目の大きさが異なるふるいにかけ、残った物を拡大して見分けています。マンガベイラス市立公園の22点では半数から紙が見つかり、カパラオ国立公園の35点では六点からプラスチックが確認されました。利用が学校の活動や研究などに限られるアグア・リンパ生態保護区の五点にも、紙やひもがありました。観光客が多く訪れる場所だけでなく、人の活動が限られた場所でも、ごみを飲み込んだ跡が残っていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
この三公園の研究は、アカハナグマがごみに近づけないようにすることと、自然の食べ物が得られる場所を守ることを、組み合わせて進めるよう提案しています。具体的には、ごみの保管や処分方法の改善、来園者への説明、ハナグマの健康の定期的な確認、生態を調べ続ける体制作りを挙げています。ふんに残る異物の調査を、病気やけがを防ぐための管理に結び付ける案です。