アメリカバイソンは、肩が大きく盛り上がったウシの仲間です。草を主食とし、群れで暮らします。
頭や肩には長い毛が生え、体の後ろ側は短い毛で覆われます。オスにもメスにも、上向きに曲がる短い角があります。
アメリカバイソンは、群れで草を食べ、同じ草地へ繰り返し戻ってきます。よく食べられる場所では、草が短く、密に生えた草地ができます。
二〇一九年に発表された研究は、米国イエローストーンのバイソンが草地へ与える影響を調べました。二〇一二〜一七年に、春の移動中によく利用する場所から三〇か所を選び、一か所あたり一ヘクタールの調査地を設けています。草を食べられる区画と、柵で食べられないようにした区画を比べ、草の量や葉と茎に含まれる成分を測りました。
強く食べられる場所では、利用可能な植物の量の半分以上が食べられていました。それでも残った草は短く密な姿を保ち、夏の中ごろから遅い時期にも、柵の中の草より窒素と炭素の比が高くなっていました。この比は、餌の質を表す指標として調べられたものです。草を食べるバイソンと、そのあとも伸びる草の関係が、食べられた場所と守られた場所の違いに表れていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
イエローストーンでは、バイソンが冬の餌を求めて公園の外へ移動します。公園外では、家畜への感染症の広がりや、草の利用をめぐる懸念などから、移動できる範囲が限られています。米国国立公園局は、州や先住民の部族などと協力し、群れの保全と公園外での管理を進めています。保全のために生きたバイソンを移す事業では、隔離と繰り返しの検査を行い、ブルセラ症がないと認証された個体をフォートペックの部族へ移します。そこでも追加検査を行い、その後、ほかの部族へも届けて群れの回復につなげています。