メキシコのオアハカ州にすむトガリネズミです。現在の学名はCryptotis magnusで、2007年の資料には旧表記C. magnaが使われています。
旧表記C. magnaの記載では、背は濃い褐色で腹側は少し淡い色です。
Cryptotis magnusは、北米の同じ仲間の中では体が大きく、長い尾を持つトガリネズミです。メキシコのオアハカ州にある山の雲霧林で暮らします。小さな体の細胞の中には、遺伝情報をまとめた染色体が収まっています。
二〇二三年の研究では、サンタ・カタリーナ・イクステペヒ付近の、標高二千三百四メートルにある森の個体が調べられました。研究者は骨髄の細胞を染め、染色体が離れて見える八つの細胞像を選んで数えました。得られた数は二十六本で、そのうち二十四本は性別を決める染色体以外のものでした。
その二十四本は、いずれもくびれから両側に伸びる形をしていました。数だけでなく、一本ずつの形もこの種を知る手がかりになります。研究者は、祖先の染色体どうしがつながって数が減った可能性を挙げ、成り立ちをさらに調べる課題としました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一六年七月十一日に評価され、二〇一八年に公表されたIUCNの世界評価では、旧表記Cryptotis magnaの名で危急(VU)とされました。農地や市街地の拡大に伴う森林の減少が、生息地を分断し、広さや質を損なうことが理由に挙げられています。オアハカ州の限られた森を残し、生息地の分断を抑えることが保全の課題です。