日本の森林などにすむイタチの仲間です。黄褐色から濃い褐色の毛があり、喉に白からクリーム色の斑があります。
成獣はオスがメスより大きくなります。体の後ろには、毛に覆われた長い尾が続きます。
東北地方北部の亜高山帯の低木林では、ニホンテンは果実を食べるだけでなく、植物の種子を運ぶ動物として記録されました。雪のない時期の2年間、3台の自動カメラにはテンが最も多く記録され、糞からは木本8種、草本3種、計11種の植物の種子が見つかりました。その中には、より低い標高に生えるつる植物も含まれていました。
テンが食べた果実をつける植物では、食べられていない植物より、果実が大きく重く、果肉の重さや量も大きい傾向でした。果実を食べたテンは、種子を糞に含めて移動し、低い場所に生える植物の種子を亜高山帯まで運ぶことがあります。こうした食べ方と移動は、山地の植物の種子を異なる標高の環境へ運び、植物の分布にも関わります。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界全体
IUCNレッドリストの世界評価では、ニホンテンは低懸念(LC)です。評価日は2015年3月3日、掲載年は2015年で、個体数の動向は安定とされています。