北太平洋にすみ、長い時間を外洋で過ごすオットセイです。繁殖や休息のため、島の海岸へ上がります。
密な毛と短い鼻先を持ちます。成長したオスはメスよりかなり大きく、毛色は暗い茶色から黒です。
キタオットセイのオス5頭を追跡した研究では、日本海の越冬地から北へ向かうあいだ、餌を探す動きと目的地へ進む動きが、海の環境に応じて切り替わる様子が記録されました。追跡データからは、ゆっくり曲がりながら海域にとどまる時期と、速く進む移動期も区別されました。大陸棚の端や、黒潮と親潮が交わる移行域の水温8〜13℃では、餌を探す動きが多く見られました。
一方、水温2℃未満または13℃を超える海域では、進み続ける動きが増えました。渦の縁でも、移動を続ける動きが多く見られました。著者らは、渦の縁が進行方向に沿った移動を助ける可能性を示しています。この結果は、日本海で冬を過ごした若いオス5頭の追跡から得られました。
米国海洋哺乳類保護法(MMPA) · 枯渇(Depleted) · 東太平洋個体群(プリビロフ諸島・ボゴスロフ島)
米国では、プリビロフ諸島とボゴスロフ島を含む東太平洋個体群が、海洋哺乳類保護法(MMPA)の「枯渇」に指定されています。指定のきっかけとなったプリビロフ諸島の個体群は、1950年代後半に約180万頭いた水準から半数未満へ減り、1988年に指定されました。カリフォルニア個体群は別に評価され、MMPAの枯渇指定を受けていません。2024年版の評価では、環境の変化、病気、捕食、汚染、漁業による影響、混獲などが東太平洋個体群の減少や回復を妨げる可能性として挙げられています。どの要因が個体数を減らしているかは、まだ特定されていません。