フトオコビトキツネザルは、尾に脂肪をため、休眠する季節にその蓄えを使う小型のキツネザルです。
灰色が主な毛色で、腹側と脚の内側は白っぽく見えます。尾は体と同じくらいの長さで、休眠前に脂肪をためるとふくらみます。
北西マダガスカルのサハマラザ・イレ・ラダマ国立公園で、フトオコビトキツネザルの出会い率を4年間調べました。60本の調査路を設け、2018年6月から2022年5月までに264回歩き、130頭を記録しました。観察は雨季に多く、乾季の5月から8月にとくに少なくなる結果でした。
研究者は、乾季に休眠する個体が増えることが出会い率の低下に関わると考えました。5月から8月にも6頭が記録され、すべての個体が同じ時期に休むわけではありませんでした。季節ごとの出会い率と密度推定値には差があり、4年間の調査では活動時期と地域の季節性が記録されました。休眠の始まりと終わりも、出会い率を理解する手がかりになります。雨季は観察記録が多くなりました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
サハマラザ・イレ・ラダマ国立公園の60本の調査路で4年間に264回の調査を行い、フトオコビトキツネザル130頭を記録しました。出会い率は雨季のほうが乾季より高く、5月から8月は特に低い値でした。乾季は休眠する個体がいる時期と重なり、密度推定値にも雨季・乾季で差がありました。著者らは、この地域の個体数を調べる際に活動時期を把握する重要性を示しています。調査時期の違いは、観察数と密度推定に影響します。休眠の始まりと終わりも、出会い率を理解する手がかりになります。個体数を比べるときは、季節を揃えた記録が役立ちます。季節的に活動が変わる種を保全するには、活動の低い期間を考慮した調査設計が必要です。この公園での記録です。