クロライチョウは春にオスが決まった場所へ集まって求愛します。メスはオスより小さく、茶色っぽい羽です。
オスは黒く、目の上に赤い皮膚のふくらみがあり、長い尾を広げると白い尾羽の裏側が見えます。メスは小さく灰褐色です。
クロライチョウは、深い雪の下に部屋を掘って休む鳥です。スイスのアルプスでは、冬の一日の多くを雪の部屋で過ごし、朝と夕方に食べ物を探します。雪は冷たい外気から体を守り、休息の場所にもなっています。
2003年、2004年、2006年の冬、スイス南西部では、発信器を付けたオスにスキーで近づき、雪の部屋から飛び立たせる実験が行われました。鳥の動きを記録した信号から、十分な資料が得られた十一羽の食事の時間が比べられました。実験は一日に一回、午後二時から三時の間に行われました。
繰り返し飛び立たせた期間には、夕方の採食時間の平均値が、実験前の約九十一分から約百十二分へ延びました。飛び出したあとには、新たな雪の部屋を掘ったり、夕暮れ近くまで木で休んだりする姿が見られました。雪の中で休む時間と、外で食べる時間が組み合わさって、この鳥の冬の一日ができています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
アルプスの研究は、冬の野外活動によって雪の休息場所から鳥が飛び出すことが、行動や体内の反応に影響することを示しています。著者たちは、冬に静かに過ごせる区域を設け、人が通る場所を調整することを提案しています。休息場所と採食場所を保つことが、冬の地域保全につながります。