成鳥はほぼ白い体に赤い顔を持つツルです。翼の先には黒い羽があり、飛ぶとよく目立ちます。
額から顔にかけて赤い皮膚が露出し、脚は赤みのあるピンク色です。幼鳥には白い羽と茶色い羽が混じります。
ソデグロヅルの東アジアの集団は、シベリア北東部で繁殖し、中国の鄱陽湖などで冬を過ごします。浅い湿地で植物の根や塊茎などを食べ、水の深さや、食べ物となる植物の状態が暮らしに関わります。湿地の水が変わると、餌を探す場所も動いていきます。
2015〜2023年の鄱陽湖周辺の調査と、13羽の衛星追跡を用いた研究では、人が整えた場所で餌を取る利用が増えていました。冬の水位が低く、自然の湿地で食べる塊茎が少ないことと関係していました。昼は人工的な場所で食べ、夜は自然の湿地へ戻って休む動きも示されています。
研究は、餌を補う場所の管理と、自然の湿地の回復を合わせて進めることを提案しています。集まりすぎによる病気の危険にも目が向けられています。保全団体は、地域の人や行政と協力し、水の管理や湿地の保護を進めています。食卓と夜の休み場所の両方が、冬の滞在を支えます。
IUCNレッドリスト(International Crane Foundation掲載) · 絶滅の危険が極めて高い(CR) · 世界
水の利用や湿地の転換に伴う生息地の変化、狩猟や捕獲、汚染などが脅威です。水の管理、自然の湿地の保護と回復、地域の人との協力が重視されています。