ミナミキリンは、アフリカ南部に分布するキリンです。アンゴラキリンと南アフリカキリンの亜種を含みます。
大きな斑点の輪郭は不ぞろいです。ナミビア北西部のアンゴラキリンには、非常に淡い色の個体もいます。
ナミビアのアンゴラキリンには、地面の骨を探して口に入れ、頭を高く上げながらかむ姿があります。骨を持つ仲間から、それを取ろうとすることもあります。木の葉を食べる暮らしの中で、骨を探してかむ時間も過ごしているのです。
2023年に公表されたエトーシャ国立公園の研究では、1994年、2002年、2004年に水場で行った計153時間の観察がまとめられました。対象はミナミキリンの亜種アンゴラキリンです。骨をかむ行動は観察日の多くで見られ、ときには困った事態にもなりました。口に骨が引っ掛かり、水を飲もうとしても飲めないメスがいました。一頭は水際で一時間を過ごし、水に入って滑りながらも、飲むことができませんでした。別のオスは骨盤の骨が口先に引っ掛かり、翌日も外そうとしていました。大きな体で高い枝へ届くキリンにも、口にした物をうまく扱えなくなる場面があります。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ミナミキリンの亜種アンゴラキリンを歴史的な分布域へ戻すため、2023年7月、ナミビアの民間保護牧場から14頭がアンゴラのイオナ国立公園へ移されました。アンゴラ政府、African Parks、Giraffe Conservation Foundationによる事業です。移送前には、供給元の個体群、生息環境、移送後の危険、費用などの実行可能性評価と、周辺住民の受け止め方の調査が行われました。地域の個体群を回復するために実施された再導入です。