北アメリカ原産で、水辺を利用するイタチの仲間です。
体は細長く脚は短めです。毛はふつう濃い茶色で、足の指の間には一部に水かきがあります。
南米チリ最南部の西側海峡は、アメリカミンクの記録が乏しい場所でした。町から遠く、調査が途切れがちな海域です。2026年の研究では、この海域で25件の新たな記録が集まりました。研究者が考古学調査中に見つけた個体のほか、地元の漁師が2022~2024年に撮影した写真や動画も資料になりました。これにより、分布図で「情報なし」とされていた区域にもミンクの記録が加わりました。
漁船に入り餌を探す姿や、白い毛の個体も報告されています。漁師の証言は、この海域への定着が比較的新しい可能性を示しています。研究者は、海鳥の繁殖地や在来のイタチ科との関係を今後調べる課題として挙げています。現地調査と漁師の情報をつないだ記録が、広い海域の分布を見直す手がかりになりました。
IUCNレッドリスト(Mammal Diversity Databaseの種別欄) · 低懸念(Least Concern, LC) · 世界全体(Neogale vison)
Mammal Diversity Databaseが示すIUCNの世界カテゴリーでは、アメリカミンクは低懸念(LC)です。チリでは外来種として保全上の課題となり、2026年の研究は南部の西側海峡から25件の記録を報告しました。考古学調査中の目撃に、地元漁師の写真や動画を重ねた記録で、分布図上の情報空白が埋まりました。漁師の話は、定着が比較的新しい可能性を示しています。著者らは、海鳥の繁殖地や在来イタチ科、とくに絶滅危惧の海生カワウソ(Lontra felina)との関係を調べる必要を指摘し、保護区の監視と地域の観察を生かした管理を提案しました。記録の蓄積が、チリ最南部の侵入地域で今後の対策を考える基盤になります。