耳の横の白い毛が目立つ小さなサルです。木から出る樹液を食べ、家族で子育てを助け合います。
耳の横に白い房状の毛があり、尾には横じまがあります。
コモンマーモセットは、相手の姿が見えないときにも、声を交互に交わします。飼育下の親子では、幼い子どもが親の声に重ねて鳴くことが多く、成長とともに重なりが減っていきました。同じ子どもでも、母親、父親、双子のきょうだいでは、声のやり取りの間合いが違っていました。
二〇一五年の原著は、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校で、2010〜2013年に十頭の子どもと四頭の親を調べました。生後四~十二か月に、姿を仕切りで隠した二頭の声を録音し、母子、父子、双子同士の組み合わせを比べています。子どもが親の声を遮ったあとには、遮らなかったときより親から返事が出にくくなりました。
親子のやり取りは、月齢が進むとゆっくりした、そろった間合いになりました。一方、双子同士では、やり取りの速さに同じ変化は見られませんでした。著者らは、相手に応じた声の順番を身に付ける過程に、親の返事の仕方が関わる可能性を示しています。声そのものに加えて、いつ鳴くかも、相手との間で育っていくと考えられます。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
ブラジルのコモンマーモセットでは、感染症の監視と、人による移送への対策も課題です。二〇二二年の原著は、二〇〇八~二〇二〇年の狂犬病の報告を調べ、本来の分布域である北東部と、移入先のリオデジャネイロ州で感染例を確認しました。著者らは、新しい地域への持ち込みを抑え、住民への情報提供を進めることを提言しています。その際、サルへの悪い印象から殺害が起きることを避ける配慮も求めています。