ブルンジのブリリ森林保護区で知られるトガリネズミの仲間です。現在知られる標本は1点だけで、厚く羊毛のような毛と、銅色の先端を持つ背毛が記載されています。
唯一知られる標本では、毛は厚く羊毛のようで、背の毛は根元が濃いスレート灰色、先端が銅色です。短く太い尾は淡い茶色でした。
ブルリモリトガリネズミは、ブルンジの山の森にすむトガリネズミの仲間です。幅広い頭骨と大きな歯をもち、前足には長いつめがあります。
二〇一〇年の研究で調べられたのは、一九九三年八月に採集されたオス一匹でした。歯が強くすり減った年をとった個体で、がっしりした頭骨を備えていました。研究者らは、同じ属で頭の幅が広い五種の仲間と、頭骨や歯の形を比べました。
特に目立つのは、上あごと下あごの幅広い小さな歯、そして深く厚みのある下あごです。カメルーンのルンピ地方の仲間とは、上あごがより広い一方で、頭骨全体は短く、脳を包む部分の幅も狭くなっていました。著者らは、こうした頭の各部の釣り合いを、短い尾などの特徴と合わせて別種の判断につなげました。頭が幅広い仲間の中にも、あごや歯のつくりにそれぞれ違いがあることを、この小さな標本が伝えています。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一〇年の原著は、発見地のブルリ森林にちなんで命名し、この森にすむ固有の動物たちへの注目を呼びかけています。著者らは、当時の資料で約十六平方キロメートルとされた森林を、人口の密集した地域に残る、強く脅かされた森の島として紹介しました。保全を進めるには、採集地である川沿いの山地林を保ち、周囲の森林の変化と、この種がすむ範囲を調べることが重要です。