川の近くの熱帯の森で、枝から枝へすばやく移動する小さなサルです。
目の周りに白い模様があり、長い尾は枝をつかまず、移動中のバランスに使います。
コモンリスザルは、森の中のどこでも同じように過ごすわけではありません。仏領ギアナの島で暮らす群れでは、低い枝を移動に、より高い枝を食事に使う傾向がありました。休んだり、仲間と接したりする場面は、下草のある低い場所でよく見られました。
2002年の研究は、仏領ギアナ沖のイレ・ラ・メール島へ導入されたリスザルを、1997年4月から7月の雨季に調べました。もとのサルは仏領ギアナとスリナム由来です。研究者は一つの群れを101時間観察し、十分ごとに高さ、位置、行動を記録しました。この群れが使った範囲は12.3ヘクタールでしたが、記録された位置の六割は、その約四分の一に当たる3ヘクタールへ集まっていました。また、食べ物を探したり食べたりする行動が、日中の活動記録の約63%を占めました。食事をする高さと移動する高さ、よく使う一角が重なり合って、群れの森での暮らしを形づくっています。同じ木々の間でも、場所ごとに過ごし方が違っていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2024年、ノルウェーの食品・環境科学委員会は、飼育下で生まれたコモンリスザルのオス二頭を、動物園間で移す計画を審査しました。野生から新たに捕獲する計画ではなく、種の繁殖管理に関わる動物園の協力計画であることを根拠に、種の存続を損なわないと結論づけています。野生の群れを減らさずに、飼育集団を管理するための取り組みです。