中央アジアにすむ、長く密な毛に覆われたネコです。丸い頭と低い位置についた耳が、平たい顔つきを作ります。
足は短くがっしりし、尾も太い毛に覆われます。顔には目の下から頬へ伸びる暗い線があります。
マヌルネコの食事は、土地の小動物の増減とどう関わるのでしょう。モンゴル東部スフバートル県では、ブランドトハタネズミが2017年から増え、2018〜19年に多い時期を迎えた後、2020年に減りました。研究者が2019年5月から翌年5月まで毎月ふんを調べると、ブランドトハタネズミの痕跡は、月ごとのふんサンプルの82.6〜89.9%に含まれていました。この割合は、ふんのうち痕跡が見つかったものの割合です。
モンゴル中央部の別の研究では、146個のふんから249件の餌を調べ、ダウリアナキウサギが最も多く、周囲で見つかった数に比べてもよく食べられていました。草原で増えた小動物と、マヌルネコが食べるものとのつながりが見えてきます。
IUCNレッドリスト · 低懸念(LC) · 世界全体
IUCNレッドリストは、マヌルネコ(Otocolobus manul)を世界全体で「低懸念(LC)」と評価しています。評価日は2019年11月6日、掲載年は2020年です。同じ記録は個体数の傾向を減少とし、成熟個体数を58,000としています。評価書は、記録が少なく個体数を実測できる監視体制もないと説明しています。
別のIUCNグリーンステータス評価は、世界のマヌルネコの回復区分を「判定不能」とし、回復スコアを78%(推定範囲52〜93%)としています。評価日は2025年5月23日、掲載年は2026年です。これはレッドリストの絶滅リスク区分とは別の評価です。