黒っぽい褐色の毛をした小〜中型のトガリネズミです。コスタリカとパナマの山地では、雲霧林のほか、森林の切れ目や草地でも記録されています。
体は同属の小〜中型で、背中の毛は黒っぽい褐色です。腹側との色の差は小さく、尾は頭胴長の平均約42%です。
クロコミミトガリネズミは、コスタリカとパナマの山地にすむ、黒っぽい褐色の毛をした小さな哺乳類です。雲に包まれる森だけでなく、森林の切れ目や牧草地にも暮らしています。地面近くの世界には、こうした小さな住人もいます。
1993年の論文は、1989年にコスタリカのモンテベルデで行った調査を詳しく伝えています。研究者は、脂や種、干しブドウ、バニラを混ぜた餌を使い、複数の種類の罠を延べ千五百七十晩以上仕掛けました。この餌付きの罠で捕まったクロコミミトガリネズミはゼロでした。
一方、地面に埋め、低い柵で動物を導く落とし穴を延べ五百晩以上使うと、八匹が得られました。別の昆虫調査の落とし穴からも五匹が見つかっています。研究者がまとめた二十四匹には、猫が持ち帰った三匹や、調査開始前に住民が道で見つけた八匹の死体も含まれていました。森の小さな住人との出会いを、研究用の道具と土地の人々の発見が一緒に支えていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
2023年の種別論文は、農地を作るための森林伐採と気候変動を、この種の生息環境に対する脅威として挙げています。また、1989年のモンテベルデ調査では、飼い猫が持ち帰った個体も確認されました。山地の生息環境を保ち、森林やその周辺で暮らす小型哺乳類への影響を調べることが、保全に関わります。