パナマ西部の高地で記録された小型のトガリネズミです。再記載論文では、尾が長く、背の毛も長く暗い色をしていました。
二つの標本では、尾は頭から胴までの長さの49~60%でした。おとなのオスでは、背の毛は長く暗色で、腹側の毛は背より少し淡い色でした。
パナマコミミトガリネズミの前足には、細長いつめがあります。同じクリプトティス属には幅広いつめを持つ仲間もいますが、この種のつめは細く、前足全体も目立って大きく広がった形ではありません。小さな足先にも、仲間ごとの違いが表れています。
2002年の再記載では、1941年に得られた最初の標本と、1980年に捕まったオスが比べられました。最初の個体は小さく、歯のすり減りもわずかでした。一方、新しいオスは体が大きく、歯がよりすり減っていました。研究者は、最初の個体を若い段階、新しいオスをおとなと判断しています。
二頭の間には、大きさだけでなく体の各部の割合にも差がありました。年齢の違う標本を並べたことで、成長した姿を含むこの種の特徴が、より詳しく描かれました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
1980年の調査では、本種を捕獲したセロ・ボリョの山頂に、測量標識を見通すために森林が切り開かれた場所がありました。2002年の論文は、高地の森林伐採を、本種を含む雲霧林の動物への深刻な脅威としています。