東アジアの林や農地、街などにすむハトです。日本では首の横にある細い筋の模様が見分ける手がかりになります。
首の横に何本かの細い筋の模様があります。
キジバトの子育てでは、オスとメスが巣の仕事を分け合います。卵を温めるときは交代し、ヒナが巣立った後にも餌を運びます。一つの巣からヒナが出たころに、次の繁殖を始めることもあります。
一九六七年、長野市の信州大学構内で行われた観察では、翼に印を付けて親を見分け、巣のそばや建物の屋上から一日の行動が追われました。抱卵中には、午前八~十一時ごろにメスからオスへ、午後三~五時ごろにオスからメスへ交代しました。オスが主に昼を、メスが夕方から翌朝を受け持っていたのです。
前のヒナが巣立った後、同じつがいが次の卵を温め始めた例もありました。この時期、前のヒナへ餌を与える役はオスが担い、観察した三日間の十七回の給餌は、すべてオスによるものでした。オスは次の巣で抱卵も行っており、二つの繁殖の仕事が重なっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
北海道長沼町で一九七六~一九八三年に繁殖を調べた原著は、営巣するドイツトウヒの下枝が刈られた後、春の営巣数が減り、繁殖がうまくいかなくなったことを報告しています。また、卵を温める親が観察者に驚いて飛び去った巣では、巣を放棄する割合が高くなりました。著者は、卵を温める時期の調査をできるだけ避け、ヒナを育てる時期に調べることを勧めています。巣の周りの環境と、人の接近による影響が具体的な課題として挙げられています。