木の上でも地上でも食べ物を探すアリクイです。枝をつかめる尾を持っています。
鼻先は細長く、枝をつかむ尾の裏側と先端には毛がありません。
ミナミコアリクイには、全身が黒っぽい毛に覆われたものもいます。エクアドル南部では、黒いものと、黄色っぽく胸に黒い模様のないものが、近い場所で暮らしています。
二〇一九年の報告では、エクアドル南部のサモラ・チンチペ州とモロナ・サンティアゴ州から、黒いミナミコアリクイの六件の記録をまとめました。三件は二〇一八年の写真、残る三件は二〇〇九年から一六年までに集められた博物館の標本です。毛の色という特徴が、野外の写真と保管された標本の両方に残っていました。
二〇一八年三月九日の午前〇時五十八分には、サン・ルイスの滝近くの山地の森で、黒い一頭が自動カメラに写りました。同年十月十日の正午には、約二十一キロ離れた道路で、別の黒い姿が公園職員に見つかっています。一方、最初の黒い姿が写った場所から約一・七キロの所では、黄色っぽい一頭が直接観察されました。同じ地域に、ずいぶん異なる毛色が並んでいました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
エクアドル南部の二〇一九年の研究では、集めたミナミコアリクイの記録に、車にはねられて死んだ三頭が含まれていました。内訳は、道路上で写真が撮られた一頭と、事故後に博物館へ収められた二頭です。著者らは道路による危険を指摘し、黒い毛色のミナミコアリクイを、地域の自然を守る活動の象徴にすることを提案しています。