記載されたオスは、頭から胸をおおう部分が黄色く、メスでは黄色がかったオレンジ色です。
メスの腹部はクリーム色で、前方に3つの暗い斑点、中央に暗い縞、後方に2つの暗い斑紋があります。
Selenops willinkiの脚の先には、細かな毛が密集する部分があります。オスにもメスにも、八本の脚それぞれの爪の周りに、しっかりした毛の束があります。小さな足先にも、毛の生え方に特徴があります。
このクモのメスは、長く別の種と取り違えられていました。一九九八年の文献で本種のメスとされた個体は、後の見直しでSelenops geraldinaeという別種に当たるとされました。二〇一一年の研究は、追加の採集と遺伝子の資料によって、本種のオスとメスの組み合わせを確かめ、本種のメスの姿を初めて詳しく示しています。
手がかりの一つは、二〇〇五年七月十六日に、トリニダード・トバゴのリトルトバゴ島で得られた標本です。遺伝子研究の一覧には、後に体の形を詳しく示すために選ばれたオスとメスの番号も載っています。同じ島で集めた個体を、形と遺伝子の両方から照らし合わせることで、見た目だけでは結び付けにくかったオスとメスの対応が整理されました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
二〇一一年の原著は、リトルトバゴ島の乾いた森林で、本種が樹皮の下に比較的よく見られたと記しています。地域の保全団体は、この島を北東トバゴ生物圏保護区の中核地域に含め、人の活動を厳しく制限し、自然を調べて守る区域と説明しています。本種については、以前の採集地の木や樹皮の状態と、現在の生息を合わせて調べることが、保全のための手がかりになります。