日本の低い山や平地の林などにすむ小鳥です。青みのある灰色の翼と、栗色の腹が目立ちます。
翼は青みを帯びた灰色で、背や腹には栗色の部分があります。オスとメスは同じような色です。
ヤマガラは、エゴノキの枝から実をくわえて運びます。枝の上で実を足で押さえ、くちばしで割って種子を食べることもあります。
二〇〇六年の研究は、山形県鶴岡市近郊の高館山で、エゴノキの実を運ぶ動物と、種子が芽を出す条件を調べました。二〇〇四年九月の四日間、観察した枝へ来た動物はヤマガラだけで、実をその場で食べるより、くわえて持ち去る行動が多く見られました。
発芽については、研究者が果皮を取り除いた種子と、果皮の付いたままの実を比べています。二〇〇三年秋、苗畑にそれぞれ一〇〇個をまくと、翌春から初夏までの発芽率は、種子が三六%、実が四%でした。暗い林内にまいたものは、翌年七月までどちらも発芽していませんでした。ヤマガラが運ぶ食べ物も、果皮のあるなしや置かれる場所によって、その後に芽を出す様子が大きく変わっていました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
近畿大学奈良キャンパスで二〇一一年に調べた研究では、ヤマガラがエゴノキの種子を運び、地面に隠す行動が観察されました。研究者は、餌となるエゴノキを守ることが、この場所のヤマガラの保全にもつながると考えています。二〇一三年の論文では、里山林を定期的に手入れして明るい場所を保つことを提案しました。同時に、暗い林を好む希少な生き物もいるため、木を間引く場所と残す場所のバランスに配慮する必要を挙げています。