北の岩の多い海岸で暮らし、貝などを取るため水中にもぐる大型の海ガモです。
繁殖期のオスは背が白く、腹や頭の上は黒色で、首の後ろは淡い緑色です。メスは茶色で、細かな黒っぽい横じまがあります。
ホンケワタガモのひなと世話をするメスの群れには、ひなの世話をしていないメスが近づくことがあります。ノルウェー北部では、そうしたメスが群れのすぐそばで食事をしていました。一羽で食べる場合と比べると、周りを見張る動きに使う時間が少なく、餌をとる時間が多くなっていました。近くにどんな仲間がいるかによって、食事中の時間の使い方が違っていたのです。
1989年6〜7月の観察では、ひなの群れから10メートル以内で食べていた20例と、ほかのメスやひなの群れから50メートル以上離れた12例などが比べられました。食事中に餌をとる割合は、群れの近くで平均約70%、一羽では約56%でした。見張る割合はそれぞれ約20%と約31%です。ひなの世話をしていないメスも、頭を上げて周囲を確かめる動きと、頭を水面近くへ下げて餌をとる動きを繰り返していました。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
スコットランドの自然保護機関ネイチャースコットは、繁殖中のホンケワタガモについて、アメリカミンクやキツネに襲われることと、犬の散歩による妨げを脅威として挙げています。貝を食べるため、ムール貝の養殖をする人との間で問題になる場合もあります。繁殖地で落ち着いて過ごせる場所を保つことと、貝の養殖との両立が、地域の保全の課題になります。