シロサイは、幅広い口で草を刈るように食べるサイです。名前に反して、皮膚は灰色です。
鼻の上に二本の角があり、前側の角が大きくなります。幅広く四角い唇も特徴です。
シロサイは、仲間と共通の場所にふんをためます。そこへ来ると鼻を近づけてにおいをかぎ、頭を上げ、耳を回して周囲を確かめることもあります。ふんの山は、仲間のにおいが集まる場所です。
二〇一七年に発表された研究は、南アフリカのフルフルウェ・インフォロジ公園で、ふんのにおいとオスの反応を調べました。まず二〇一二〜一四年に野生の一五〇個体からにおいを採取し、性別や年齢、なわばりの有無などによる成分の違いを分析しています。
続いて二〇一四年一〇月から翌年三月に、なわばりを持つ一〇頭のオスのふん場へ、においを付けた乾いた草の玉を置きました。なわばりを持つ別のオスをまねたにおいでは、普段より訪問が増え、かぎ始めてから頭を上げて警戒するまでが短くなりました。発情したメスをまねたにおいでは、普段より長くかぎ、訪問も増えました。同じふん場でも、においの違いによってオスの確かめ方が変わっていたのです。
絶滅のおそれの評価は、まだ掲載していません。
南アフリカ政府は二〇二六年九月、密猟がサイの保全上の脅威であり続けていると報告しました。同年四月には、シロサイとクロサイを対象とする一〇年間の生物多様性管理計画を公表しています。個体群の保護と拡大を進める一方、クルーガー国立公園では保護官や監視員を増やし、警備や密猟対策を強化しています。違法取引への対策では、密猟者に加え、取引業者や犯罪組織の資金提供者までを対象に捜査機関が連携しています。